シワの種類と原因や対策法をご紹介!種類ごとの最適な解消法
側から見れば全て同じに見えるシワ。
一般的には加齢が原因というイメージが強いのではないでしょうか。
シワはその人の生きてきた環境、遺伝、骨格など様々な要素が絡んでいます。
また、シワの種類によってその人の性格や生き方が想像できるでしょう。
自分の悩んでいるシワの種類はいったいどのタイプなのか、当てはまるものについて対策していきましょう。
表皮シワ
紫外線、空調などの外的刺激の影響で水分不足になるケースです。
もしくは、皮脂が少なめで水分蒸発をおこし、シワとなります。
比較的、初期段階の軽いシワがほとんどなので、早めに対策すれば深いシワになる前に食い止めることができるでしょう。
表皮シワにはとにかく水分を補うことです。
保水効果の高い化粧水、乳液、美容液などを使い、普段から肌を乾かさないように意識します。
日常生活で肌を乾燥させない工夫
日常生活では、肌を乾燥させないようにする事が、表皮ジワから遠ざけるポイントです。
例えば、以下のようなことをするだけでも、何もしないよりは肌の乾燥の予防・改善になります。
- 加湿器の利用
- 部屋干しで、室内を潤わせる
また、これらは喉の乾燥も防ぎ、風邪などの予防にも効果的ですね。
UVBは表皮ジワを招く!
UVBは皮膚の表面で乾燥をおこしたり、表皮ジワを発症させたりします。
特に洗濯物を干したり、子供との散歩中であったりしても、紫外線を浴びている事は確かです。
夏だけでなく、通年の紫外線対策で表皮ジワ対策をしましょう。
紫外線対策については、「肌の老化を防ぐために大切な紫外線対策!シワやシミを予防!」で詳しく解説しています。
洗顔すすぎの温度が大切!
熱いお湯ですすぎをすると、皮膚は乾燥し、すぐに保湿対策をしなければ、表皮ジワになってしまう可能性があります。
特に、オイルクレンジングなどを利用している人は熱いお湯ですすぎをしたくなるかもしれません。
しかし、肌に優しく汚れも落とせて、乾燥しにくい温度は35度〜36度のいわゆる人の体温ほどのお湯です。
また、シャワーで洗顔のすすぎを済ませてしまう人もNGです。
しっかり両手のひらですくったぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。
真皮シワ
真皮シワは、上記で述べた表皮シワよりもずっと奥の部分にダメージを受けてしまった緩和しにくいタイプのシワです。
大シワ、本シワなどと呼ばれる事もあります。
真皮部分には肌弾力を保つスプリングのような役割のコラーゲン、エラスチンなどのタンパク質繊維が存在します。
それらがエネルギーの強い紫外線によって衰えると、深く厄介な真皮シワとなります。
緩和しにくい分、スキンケアも念入りにしなければ改善が見込めないのも、このシワの厄介な点です。
UVA波が原因
エネルギーの強いUVA波は、ハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが存在する真皮層まで到達すると、次々に分解を起こします。
そしてちょうど、ベッドを支えるスプリングが折れ曲がるようにコラーゲン、エラスチンの破壊がおこり、肌の弾力が機能しなくなります。
紫外線は、シミや肌を黒くするだけでなく、シワの大きな原因となっていたのです。
真皮シワに有効とされる化粧品の成分
真皮層のケアは、表皮ケアと比較すると、有効成分に違いがあります。
主に真皮シワのスキンケア成分として含まれるのは以下のようなものです。
これらが豊富に配合され、真皮層にまでしっかり浸透するスキンケアが望ましいのです。
マッサージが真皮層を強化!
真皮シワをケアするのに、マッサージなどで線維芽細胞という箇所を活性化してあげると、コラーゲンやエラスチンの産生が活発になります。
また、代謝がよくなれば、スキンケアの浸透性もよくなり、スキンケアの成分がぐんぐん浸透します。
海洋深層水を使った化粧品の効果とは?浸透力抜群のミネラルで美肌へ
表情じわ
真皮シワの中にも笑ったり怒ったりすると出現する表情シワがあり、眉間や目尻、口元などに刻まれます。
これらのシワは通常のスキンケアだけではなかなか緩和しにくいので美容外科などでヒアルロン酸、コラーゲン注射を施す人もいます。
また、顔ヨガや顔のストレッチなどで表情筋をトレーニングするなど、総合的な働きかけが大切だと言えるでしょう。
表情筋を鍛えるトレーニング!ほうれい線を解消して笑顔に自信!
表皮シワ?真皮シワ?素人でも分かる見分け方
表皮シワと真皮シワの違いは簡単に見分けられます。
バスタイムなどでシワをちょっぴり濡らしてみたり、皮溝(肌のキメの線)に沿って引っ張ってみたりしましょう。
この時に簡単に消えてしまうのが表皮シワ、消えないシワが真皮シワということになります。
また、無表情の時に消えていないシワは間違いなく真皮シワでしょう。
このように自分で簡単にシワの程度が理解できたら早速、現状に見合うスキンケアをスタートです。
ダイエットによるシワにも注意!
ダイエットのし過ぎで出来てしまう「痩せシワ」なるものがあります。
過激なダイエットによって代謝機能が衰え、コラーゲンやエラスチンなど産出が減少することが原因のようです。
また、太っている人より痩せている人のほうがシワは目立ちやすくなります。
痩せシワは老けて見えるためなるべく過度なダイエットを避け、健康的にゆっくりと体重を落とす事を意識したいものです。
ダイエット中に、シワを作らない方法や、注意事項は次のようなものです。
急激な痩せ方に注意!
ダイエットすれば、美しくなりたいがために、1ヶ月に極端な体重減を目標に頑張る人もいます。
しかし、もし1ヶ月に10キロ以上の体重減に成功しても、脂肪燃焼が皮膚の減り方とペースが合わず、肌のたるみやしわがひどくなる可能性があります。
よく、短期で大幅なダイエットに成功した人が、体重は落ちてもダルダルのお腹の皮を邪魔そうにしているのも、この事からです。
では、こうしたたるみが生じないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
それには、1ヶ月に落とすべき体重を自分の体重の5%以下、なるべく1キロ〜2キロの範囲の減量が理想です。
ゆっくりと体重を落とせば、ダイエットによるシワやたるみだけでなく、健康被害からのリスクもなくなるでしょう。
栄養も摂取できるダイエットを!
ダイエットをすると、食事量を減らすことから、必然的に偏った栄養摂取になりやすかったり、ほとんど栄養が摂取できなかったりする事は珍しくありません。
人間が1日に摂取したい9種類の栄養素(卵、肉類、魚、野菜、油、豆類、海藻、貝、乳製品など)のバランスが悪くなれば、様々な器官に影響してきます。
痩せシワを作らないためには、バナナだけ、ゆで卵だけなどの栄養の偏った「〜だけ」ダイエットは避けましょう。
しかし、ダイエットをしながら栄養を補うというのは、なかなかバランスを考えるのが大変ですよね。
そんな時は、何十種類も栄養素が配合されている、「酵素ダイエット」などを取り入れてみてもいいかもしれません。
必要な栄養を補い、コラーゲンやエラスチン機能も失わず、ダイエットによるシワの心配がなく、健康的に痩せられるはずです。
実際に酵素ダイエットをした人では、シワができにくくなったというコメントもあります。
また、ダイエット中は、水分摂取もおろそかになる人も多いのではないでしょうか。
お茶などカテキン、ビタミンCなどで抗酸化作用が得られる飲み物でしっかり水分補給をしましょう。
抗酸化作用については「抗酸化作用を知ろう!活性酸素を理解し老化を防ぐ食事とスキンケアを」で解説しています。
水分摂取の低下は乾燥ジワの原因にもなりますので、しっかりと水分補給を忘れずに。
まとめ
それぞれシワが発生する状況に違いがあるため、お手入れ方法や美容技術の有無などをしっかり考える必要があります。
また、これらのシワの種類が混在している場合は、スキンケアの見極めは大切になるでしょう。
敏感な肌こそ、様々なスキンケアが試せないため、ケア不足でシワを作ってしまうケースも否めません。
シワ用のスキンケア商品は、敏感肌でも安心して使用できるものもありますので自分の肌にあったものを選んでくださいね。