生理と顔のたるみ、関係性を知って早めのケアを!
生理前になると、肌がスッキリしないという事はありませんか?
思春期頃は生理前にニキビができやすかったり、成人を過ぎると肌が疲れてたるんでいるように見えたり。
それはどちらも、女性特有のホルモンの働きが大きく関わっています。
私たちが思春期に始まる生理から更年期頃の閉経までの何十年もの間、いくつかの女性に関わるホルモンは肌を翻弄し続けます。
いったいどんな要因が生理前の私たちの顔にたるみをもたらすのでしょうか。
生理前の浮腫み(むくみ)、ほうっておくとたるみになる?
生理前に浮腫み(むくみ)やすいというのを実感している人は少なくないようです。
女性は生理前になると脂肪や水分を蓄えようとする体に変わります。
これは女性が出産をするために必要な生理的現象なのですが、それによって一時的に体重が増加したり、浮腫みやすくなったりするのです。
この生理現象は一時的なものですが、うまく排出機能が働かないとそのまま水分が溜まったままになりその重さがたるみを引き起こすことがあるのです。
生理前の浮腫みはほんの一時なんてタカをくくっていると、そのまま浮腫み→たるみとなるのです。
一度たるんでしまったお肌は真皮層という肌の深い部分のケアが必要になってきます。
生理周期と肌状態との関係性
生理と肌の状態が密接に関係しているという事を念頭に生活していれば、そのホルモンバランスの特徴に合わせたケアができるでしょう。
生理周期には次のような4つの生理期間が存在し、それぞれ肌の調子や変化が伺えます。
月経期間
生理スタートから5日目くらいまで、生理前同様、肌の潤い不足や、体内循環も悪くなり、女性特有の冷えがひどくなる時期、生理痛がひどい人だと、吐き気や貧血気味になる人もいます。
卵胞期間
生理後から15日目くらいまで、卵胞ホルモンが向上していく時期でもあり、低下していた肌の水分量が元に戻りはじめる時期です。
排卵期間
生理スタートから16〜21日目くらいまでで、女性の体内にとって重要な排卵を起こす時期で、徐々に肌の水分量が低下しはじめて、皮脂量増加傾向にあります。
黄体期間
生理前といわれる時期で、もっとも肌の不調を感じやすい時期です。
肌の水分量低下による乾燥やシワだけでなく、アンバランスな皮脂と水分の兼ね合いから、思春期ニキビや大人ニキビなどとよばれる吹き出物も出やすくなります。
もっとも生活習慣やスキンケアに気をつけなければならない時期です。
顔のたるみには、エストロゲンが関係していた!
生理が始まって排卵期くらいまでの時期、お肌のトラブルがなく安心して過ごせる期間でもありますね。
この時期は盛んにエストロゲンという卵胞ホルモンが肌の調子を整えてくれています。
エストロゲンは肌にとって、まるで神様のような存在、肌に魔法をかけているかのようです。
実はこのホルモン、肌の弾力を支えているコラーゲン生成を促進するのです。
また、エストロゲンの役目はこれだけでなく、自律神経に作用して血行促進を促します。
血行が良いことは健やかな肌がスムーズに生まれ変わるために必要です。
しかし、生理前になると黄体ホルモンが活発になるため、一時的ではありますが、エストロゲンの作用がなくなりコラーゲン生成も抑制されてしまうのです。
こういったホルモンバランスの乱れが、生理前の肌の不調につながっていたのです。
生理前の顔のたるみ予防!こんな事に注意しよう
普段通りに過ごしていても、生理前にはぜひ控えておいた方が良い事柄がいくつかあります。
1.塩分の取りすぎに注意!
塩分を過剰に摂取してしまうと、水分を溜め込もうとする力が益々働きます。
塩分といっても日常摂取するような味噌汁くらいなら問題ありませんが、カップラーメンやジャンクフードのようなものには塩分が多く含まれています。
生理直前から意識して摂取を控える事で、顔の浮腫みや、たるみを回避できます。
2.お酒の飲み過ぎに注意!
日本酒、ビール、ワインなど、アルコール飲料の摂取時は、肝臓で分解され、体外に排出されます。
ですが、生理による女性ホルモンの不安定さは、アルコール分解を鈍くさせてしまい、体内に蓄積されやすくなるでしょう。
顔の浮腫みやたるみにも繋がるため、生理前、生理中のお酒はほどほどにしましょうね。
3.睡眠不足に注意!
あらゆる肌トラブルの大敵とも言われている睡眠不足は、体内の水分を排出しにくくします。
これは、肌に良いホルモンが睡眠中に分泌されるためです。質の良い睡眠が奪われる事は、顔にもむくみが生じて、やがてたるみとなるのです。
睡眠を妨げるようなカフェインなどの摂取を控えたり、寝る前には好きな音楽を聴いてリラックスしたり、アイマスクなどを利用するのも効果的ですね。
4.精神的な悩みやストレスに注意!
様々な悩みやストレスは血管を収縮させて、老廃物や水分をスムーズに排出できにくくするかもしれません。
また、生理中は自律神経のコントロールが不安定となり、イライラしやすくなります。
趣味などにうまく気持ちを転換させて、ストレスを軽減させていきましょう。
アロマなどの香りや半身浴もリラックス効果が得られます。
生理中の顔のたるみに効果的な方法
生理中は、老廃物や水分を溜め込むという体の生理的機能が原因で、顔のたるみにまで発展してしまいます。
たるみにつながる原因や期間が理解できれば、気を付けなければならないことも自然と見えてくるでしょう。
血行促進など、肌代謝を高めるマッサージ
クレンジングや洗顔しながらマッサージ
生理中の溜め込むという特徴に逆らって、水分を上手に排出させるケアを取り入れます。
それがマッサージです、血行が高まる入浴時に実施すると、効果は高いでしょう。
末端から温める(足湯など)
「頭寒足熱」という言葉があるくらい、足を温めてあげる事で、体全体の血流が良くなります。
もちろん、顔の浮腫みも改善されて、むくみに発展する前に緩和できるでしょう。
この時、人肌程度のぬるま湯温度が理想的です。
コラーゲン補充を意識したスキンケア
生理中はホルモンの関係で、肌の弾力を支えるコラーゲンの生成が鈍くなる特徴があるということは先にも述べました。
迷わず、コラーゲンなどの真皮層ケアができるスキンケアを取り入れましょう。
もちろん、生理に関係なく、日常的に使用継続してあげる事で、生理中のむくみやたるみにも発展しにくくなります。
また、生理前、生理中ほど、念入りな保湿や代謝ケアが必要ですが、忙しい朝などはケアが怠りがちになるでしょう。
そんな時は1本で洗顔から下地までケアできてしまうオールインワンゲルの効率良いスキンケアなどの利用も視野に入れましょう。
時短可能でコスパも良いため、無理なく継続しやすいスキンケアと言えますね。
最近は、しわ、たるみなどに特化した成分を積極的に取り入れているゲルも多いのです。
朝の忙しい時間に、どれだけ、生理中のたるみやしわ対策ができるかで、どんよりとした顔のたるみも、若々しさを取り戻してくれるでしょう。
オールインワンゲルについては「オールインワンゲルのメリットとデメリットとは?」で詳しく解説しています。
生理前の岩盤浴、豆乳などでたるみ予防
上記のように生理前に蓄えてしまう余分な水分を溜め込み、顔のたるみにしないためにも岩盤浴などで余分な老廃物を排出させましょう。
また、最近女性の美容にとって定番となりつつある、豆乳を摂取することもオススメです。
豆乳は、エストロゲンに似た働きをする効果があるいわれています。
最近は女性ホルモンと肌の関係性に着目したスキンケアや食べ物がたくさん出ています。
自分が継続できるものをセレクトするとよいでしょう。
まとめ
たるみやシワなどの肌老化は加齢や乾燥、紫外線などの外部刺激だけの問題ではありません。
その大きな課題に女性特有のホルモンバランスが関係している事もわかりました。
裏を返せば生理前には肌調子が悪くなる事が分かっています。
ただ、「生理前だけだから、顔のたるみは仕方ない」と安心していては、肌の回復力の低下とともに、あっという間に顔のたるみが生じます。
この時期にいつもより、さらなる念入りなケアや食生活に気をつけることなどが重要です。
末永く付き合う事になるホルモンバランスの変化にうまく対処しながら、たるみやシワに効果的なスキンケア化粧品を併用し続けましょう。